男性諸君、あなた方はおしっこをするだろうか? いや、するに決まっている。 では一日何回? 朝一、午前中、正午、おやつ時間、夕方、夜、寝る前、、、恐らく 7回前後ではないだろうか。 では、改めて質問しよう。 男性諸君、あなた方はおしっこを便器から一滴もこぼさずに、放尿 行為を完了出来るだろうか? もちろん、男性用小便器ではない。洋式、または和式トイレに立っ たままでだ。 これは難しい。 モノは血流により刻一刻とその姿を変え、前方に描かれた放物線を めまぐるしく変化させる。時にはその放物線の数自体さえも。 しかし、良く考えてみよう。我々が30年生きてきたとする。恐ら く放尿的自立は3歳前後であろうから、27年間1日7回の放尿行 為を繰り返してきたのである。つまり通算約70000回。 3歳から1日7回で70000回も繰り返す、これは人間が持つ能 力の中でも最も早くから開発されたモノの一つではないだろうか。 4歳からピアノを始めた子供が一流ピアニストになる。これは英才 教育の一例である。 だがこんなものよりもさらに早期から、我々が開発してきた能力、 それが放尿なのだ。つまり一流ピアニストがピアノを弾きこなして いるかのごとく、我々はあの放物線を変幻自在に操れていなければ ならない。いや、放物線どころか、カーブ、シュート、フォーク、 ホップくらいの技が出来ていても何の不思議もないのである。言わ ば放尿のプロなのだ。だがだがだが。 現実は、なっていないのだ。 なぜ? ここで私は一つの仮説を立てた。 それは男性用小便器の存在である。これははっきり言って楽だ。 何も考えずにぼけーっと目前のタイル目地を眺めていれば完了して しまう。この間、緊張感は微塵も無い。 つまりこれで用を足す限り、スキルアップは望めない。 では、あれで一日何回用を足すのだろう? 恐らく自宅以外の場所はそれのはずである。ということは一日のう ち4回。通算すると約40000回はスキルアップのチャンスを捨 てているのだ。 いか〜〜〜〜ん、実に勿体無い話だ。 放尿前、膀胱の肥大化を感じ始めたときから訪れる突き刺さるよう な緊張感。便器を汚すかも、いや、さらにはマットまでいっちゃっ たらどうしよう、、、、どきどきどきどき。 だからこそ、この緊張感を制したときの喜びも計り知れず、そして 昨日よりも一回り成長した自分の姿を垣間見れるのである。 というわけで、自由自在に放物線が描けるようになるまでは、全世 界においての男性用小便器使用禁止をここに宣言する。 以上。 |