脱色顛末記

外は穏やかな小春日和、ベランダの植物達も春に向けて新しい芽を出
し始めています。そして今、私の前には使用済みのサロン・ド・プロ
ヘアマニキュアが転がっています・・・。
さて、この週末の出来事をどこからお話ししましょうか・・・・。

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あれは、いつのことだったでしょう。ちょっと思い出せません・・。
いつのまにか私と嫁さんは「髪の色をちょっと変えたいぞ病」に侵さ
れていました。必死のリハビリも虚しく、我々は気が付くと杏林堂で
ヘアマニキュアを手に取ってしまっていました・・・・。
これが・・・これが全ての始まりだったのですっ!!
そして、、、、、ウォ〜〜〜!思い出そうとすると頭が!頭が割れる
ように痛い!!うぁ〜〜!!ぜぇぜぇぜぇ・・ぜぇぜぇ・・ぜぇ・・

休養中−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

我々夫婦はその夜、二人でヘアマニキュアを塗りっこしました。確か
彼女が赤、私がライトブラウンだったと思います。規定時間10分を
大幅に超えた1時間放置した後、私は洗い流しました。しかし、そこ
に現れたのは、「よく見ると分かるけど、ほとんど変わり映えしない
私達」でした。もう愕然としました・・・。これじゃあ、詐欺みたい
なモノです。そういうふうにしてあの夜は更けていきました・・・。

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気が付くと、病気は私の体をさらに深く蝕んでいました。
「もっと強い・・もっと強い薬を・・・・。」
しかし、幸いなことに嫁さんはあの一件で目が覚めていたのです。
彼女は必死に私を介護しました。暴れる私をベッドにくくりつけ、襲
い来る幻覚と戦わせました。一旦は快方に向かったと思ったのもつか
の間、私はベッドから抜け出し、夢遊病者のようにふらふらと杏林堂
に向かっていました。そこで私が手に取ったのは・・「ブリーチ体験」
でした・・。しかもジャンキーな私は「ハイブリーチ体験」を・・・。
おお、ジーザスクライスト・・・・・・。
前回の失敗からパッケージに書いていることが信じられなくなってい
たのです・・・・。

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さて、いよいよ決行の夜です。
何故か協力的な嫁さんに、薬を塗ってもらいました。
そして、T氏@悪魔に聞いたコツを思い出しました。
「おれはブリーチは一晩やるよ。30分とか書いてるけどそんなんう
そうそ。おれもお前も髪質一緒やん。せめて半日くらいやっといた方が
いいよ。」
わたしは、まあちょっとくらい人に分かる程度でいいので、3時間く
らいかなあとテレビを見つつ、くつろいでおりました。
塗った瞬間から色が変わりはじめてたのがちょっと気になっていたの
ですが・・・。

            *****

45分ほどが経過しました。シャワーキャップを被っていた私は、途
中経過を見ようと鏡の前に行きました。
「ぎゃ〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!」
私は電光石火のごとくシャンプーを開始しました。
もうごしごしです。うりゃうりゃです。ごりごりです。
そして二度ほど入念に洗ったあと、おそるおそる鏡を覗き込みました。
しかし・・そこにいたのは「金髪のおやじ」でした・・・。

何度見てもブーマーの片割れにしか見えません・・。
隣では嫁さんが大爆笑しています・・・・。
どうひいき目に見ても似合わないから仕方ないが・・・・・。
よく夢でこういう話ってあるよね。
お願い夢だって言って、ねえねえ。
しかも明日は朝一から友人Oに会わねばなりません・・・・。
あいつ爆笑するんだろうな・・・・。

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次の日、朝起きて鏡を見てびっくりしました。
ちなみに夜中にトイレに行ったときもびっくりしてます。

まず、嫁さんの実家に行かねばなりません。何でこんな日に・・・。
まあ、明るく振る舞っていればどうにかなるだろうと思い、元気に挨
拶しました。オヤジ無言です・・・・。いわゆる絶句。
しかも目が怒ってます。マズイ、マズ過ぎる。
そして母親。爆笑です。涙まで流してます。おいおい。
まあ、この世代には分かってもらえるとは思ってないけどね。

さてOに会いました。爆笑しています・・・。お前笑い過ぎ・・・・。

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彼との用事が済むと速攻で杏林堂に向かいました。大儲けです、杏林堂。

その夜、私は普通の男の子に戻るべく、サロン・ド・プロ ブラウンを
塗りまくりました。だいぶ濃くなったような気がします。でももう感覚
が麻痺しててよくわかりません。
そしてどうにか「多分普通の茶髪」になったと思われます。
でも、だんだん色が抜けて、また金髪になるのでしょう。そう思うと怖
くて夜も眠れません。

誰か私を救って下さい。


お・わ・り